(VOVWORLD) -台湾東部沖地震で台湾当局は5日、生存率が大幅に下がるとされる災害発生後72時間となる6日朝を前に花蓮県内の山間部で連絡の取れなくなっている13人の捜索に全力を挙げました。
(写真:AFP/TTXVN) |
交通が寸断され孤立している600人超を脱出させるため道路の復旧を急いでいます。病気の人らはヘリコプターで救出しています。日本人女性2人の親子も5日、ヘリで救助されました。けがはないといいます。
消防当局によりますと、連絡が取れなくなっていた人たちのうち5日に5人の消息が確認されました。依然行方が分からないのは、山間部の観光地、太魯閣(タロコ)国立公園内の遊歩道を散策するなどしていた人たちで、カナダなど外国籍の3人も含まれています。
孤立しているのは5日昼時点で、国立公園内の「天祥晶英ホテル」の宿泊客や従業員計約430人のほか、寄宿型の小学校の児童や教員計60人などです。ヘリで食料や水などの物資を送っています。
5日朝にはホテルからヘリで病気の9人をふもとまで運び救出しました。ふもとの救助指揮本部には医療対応用のテントが立てられ、病気の人を受け入れる態勢が整えられています。
花蓮県の徐榛蔚県長は5日、記者団に「捜索や救出活動は絶えず急いで行わなければならない」と訴えました。
また台湾当局は5日、地震で傾き住民1人が死亡した花蓮市内のマンションの解体作業を開始します。検察当局は施工ミスなどの問題が建物の強度不足につながった可能性がないかどうか調査しています。(共同)